農作業における新たな光景 携帯電話で野菜を栽培する寧夏回族自治区

2018年 9月11日

 北斗測位システムやIoTなど一連の新型装置・技術が近年、寧夏回族自治区の農業で応用されている。従来の耕作とはまったく異なる生産方法を生み出し、農作業における新たな光景になっている。新華社が伝えた。
 夏の半ば、寧夏回族自治区呉忠市利通区塔湾村の畑から、モーター音が伝わってきた。大型農機がゆっくりと通り過ぎ、各種工程を一度に完了する。しかし驚くべきことに、この農機に運転手はおらず、すべて機械によって自動的に行われていた。
 呉忠市の伊禾農機作業サービス有限公司の責任者である譚振竜氏は、驚いた様子の記者に、「農機には北斗デバイスが取り付けられており、『天の眼』を取り付けたようなものだ。準備作業をするだけで、機械が自分で道を見分け、経験豊富なベテラン運転手よりも上手に運転する」と笑いながら説明した。
 これは決して誇張ではない。農機が自動で作り上げた畔は正確に測量したようで、まっすぐかつ平行で、高さも幅もほぼ一致している。現地の農業技術者の測量によると、北斗測位技術を搭載した農機の作業の誤差は2000メートル当たり5センチ以内で、人の手による作業よりも正確だった。
 寧夏回族自治区石嘴山市平羅県の塞上春農産品物流有限公司の栽培基地で、ウリ科を栽培する300棟以上のハウスが日差しを浴びて輝いていた。栽培基地の入口に設置された大型ディスプレイには、ハウス内の気温、相対湿度などの情報がスクロール表示されている。モニタリング室で、同社の責任者である王浩氏は携帯電話を使い、高画質カメラを操作してハウス内の作物の成長具合をチェックしていた。
 王氏が、「IoT設備で各種生産データを正確にチェックするほか、巻上ブラインド、水やり、気温調節、CO2濃度調節などを携帯電話で実行できる」と言いながら携帯電話を操作すると、隣のハウスの巻上ブラインドがゆっくりと下ろされた。王氏によると、IoT技術により生産管理がより科学的になり、マンパワーを大幅に節約できる。以前は作業員1人が1、2棟のハウスしか管理できなかったが、現在は10棟でも余裕をもって管理することができるという。


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