2018年10月01日-10月12日
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初の大型SCO2圧縮機実験プラットフォームが稼働開始

2018年10月08日

 中国科学院工程熱物理研究所衡水基地が発表した情報によると、新作動ガス発電チームが中国初の大型超臨界二酸化炭素(SCO2)圧縮機実験プラットフォームの建設を完了した。現在すでに設備の調整を終え、圧縮機テスト前の準備作業を行っている。新華社が伝えた。
 超臨界二酸化炭素タービン発電は、世界が認める革命的・画期的な次世代発電技術となる。圧縮機はSCO2発電システムの「心臓」に相当し、中国国内の多くの機関がSCO2圧縮機の設計理論とコンピュータシミュレーションの研究を展開している。しかし適切な実験プラットフォームがないため、実験と検証が行えず、中国のSCO2圧縮機の研究開発を遅らせていた。
 今回建設された実験プラットフォームは、SCO2圧縮機の性能を調べ、SCO2流体圧縮の特性に関する基礎実験を展開する汎用プラットフォームとなる。また高速回転子テストやベアリングテスト、密封テストなどの実験に用いることができる。中国で唯一のメガワット級SCO2圧縮機実験プラットフォームであり、世界最大規模かつ最高レベルの同類実験プラットフォームでもある。

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