2018年10月15日-10月19日
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全国双創ウイークに展示されたハイテク製品

2018年10月15日

 完全に折り曲げることのできるディスプレイや水中でも使用できるコンセント、体の動かない患者の歩行を助けるパワードスーツといったハイテク製品を展示する2018年全国大衆による創業・イノベーション(双創)活動ウイークが、9日に開幕した。メイン会場である四川省成都市の革新・創業テーマ展では、独自の知的財産権を持つ多くのベンチャー企業が成果を手にし、産業化の春を迎えている。新華社が伝えた。
 環状ディスプレイを持つハイテク音響が、多くの来場者の注目を集めていた。スタッフによるとこのAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)パノラマ可視化スマートサウンドボックスのディスプレイは、同社が開発した柔らかいディスプレイ。好きな方向に折り曲げることができ、さらに超薄型、高輝度、低エネルギー消費といった特長を備えている。
 柔らかいディスプレイは自主革新の美しさを表現しているが、ある絶縁電源接続コンセントも人々に衝撃を与えた。展示ブース前のガラスの水槽のそばで、創業者の周剛氏が開発した水に強い絶縁電源接続コンセントを紹介した。水中の電球を取り外し、さらに取り付けると、再び電球が点き、来場者は驚きの声をあげた。心配されるような感電が生じることはなかった。周氏は、「コンセントと言うと水に触れさせてはならないと考える人が多いだろうが、当社のコンセントは水に強い」と自信たっぷりに語った。
 周氏は、「大学時代、絶縁電源接続技術を研究していた。当社の技術は現在、EUのCEマーク(EUの安全合格マーク)を取得している。この製品はすでに5000万元(1元は約16.27円)規模の受注を受けている。私とチームは今後、絶縁電源接続技術を、より多くの家電に応用させるのが目標だ」と述べた。
 情報によると、成都は近年、革新・創業のテーマに焦点を絞り、革新への投資を拡大している。全社会の研究開発費の伸び率は10%以上を維持し、各種市場主体は年平均で35万社以上増えており、年間新規就業者数は30万人近くにのぼる。先進製造業と戦略的新興産業の売上が、工業全体の売上に占める比率は6割近くに達している。

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