北京市経済・情報化委員会は21日、「北京市スマートコネクテッドカー産業白書(2018)」を発表した。北京市は2022年冬季五輪までにコネクテッドカーの全面的な応用の実現を目標とし、技術の進歩と製品開発のペースを加速しており、コネクテッドカーの技術体系をほぼ構築している。新華社が伝えた。
スマートコネクテッドカーとは、先進的なセンサーやコントローラーなどの装置を搭載し、かつ現代通信・ネットワーク技術と融合させ、人・車・道路・クラウドなどのスマートな情報交換・共有を実現し、複雑な環境を認識してスマートに決断し、共同でコントロールするといった機能を備え、「安全・効率的・快適・省エネ」な走行を実現し、最終的に人の代わりに操作を行う次世代自動車を指す。
情報によると、スマートコネクテッドカーは人類のポイント・ツー・ポイントの交通に貢献するのみならず、人々の生産や生活における新たな空間にもなる。スマートコネクテッドカーは現在、世界の次の産業競争のコマンディングハイツ(管制高地)になっている。
同白書によると、北京市は2022年にはハイレベル自動運転(L4レベル)の条件を満たすスマートコネクテッドカーの整った技術体系を形成し、技術水準で世界の先頭集団に入るとしている。効率的で安全な次世代スマート交通応用実証体系を形成し、実証運営エリアは500平方キロメートルを上回り、スマートコネクテッドカー産業製造・応用サービス体系を形成し、北京市のスマートコネクテッドカー及び関連産業の規模が1000億元(1元は約16.22円)に達すると予測している。
同白書は、スマートコネクテッドカー技術の産業化の持続的な推進とスマート道路ネットワーク施設の建設加速、特大都市の移動の需要を満たす交通クラウドの構築、5G車載ネットワークの建設、高精度地図産業の発展という5つの特別行動計画を打ち出している。
北京市経済・情報化委員会の関係責任者によると、同行動プランを制定する際には、人類のスマートでグリーンな移動、美しい未来の実現推進を目標とし、都市の革新的発展の需要をその指向とするほか、スマートコネクテッドカーとスマート交通、スマート都市の深い融合を促し、移動の安全や効率などに関する一般人の充足感を高めるとしている。