広東省珠海市で開催中の第12回中国国際航空宇宙博覧会で7日、中国航天科技集団が初めて新型ロケットファミリーを一挙公開した。新華社が伝えた。
新型ロケットの長征6号、 11号、7号、5号は2015年より次々と初飛行に成功しており、中国が宇宙に主体的かつ迅速に進出する能力を高めている。将来的には長征7号甲、8号、9号などの新型ロケットの開発を通じ、中国のロケットは全体的な更新を実現する。
中国航天科技集団第一研究院が発表した情報によると、長征5号乙ロケットは宇宙ステーションのモジュール打ち上げを目標として設計された、大型地球低軌道液体燃料ロケットだ。同ロケットは長征5号をベースに改良されたもので、長征5号の開発の基礎と経験を十分に継承し、かつ信頼性を高めている。ロケットの全長は約54メートル、離陸重量は約850トン、離陸推力は約1078トンで、地球低軌道の積載能力は22トン以上。
長征9号は未来の有人月探査、深宇宙探査などの活動に向け開発された、中国の積載能力が最大のロケットだ。大型ロケットの総合性能・指標は、世界の先進水準に達している。開発成功後は、未来の長期間に渡る深宇宙探査、有人月探査などの国家重大科学技術活動の需要を満たし、中国が2030年までにロケット技術で世界の先頭集団入りを確保してくれる。活動計画としては2028年頃の初飛行を目指している。
長征11号は中国新型ロケットのうち唯一の固体燃料ロケットで、打ち上げにかかる時間は24時間。スムーズに地球低軌道、太陽同期軌道などへの打ち上げを成し遂げることができる。構造がシンプルでスムーズかつ容易に打ち上げられるといった特徴から、主に高度1000キロ以下の太陽同期軌道及び地球低軌道の小型・中型宇宙船の単一及び複数同時打ち上げに用いられる。