「鴻雁」衛星ネットワークの1基目の衛星が29日、酒泉衛星発射センターから「長征2号D」ロケットにより打ち上げられ、予定の軌道に入った。これは同ネットワークの建設が全面的に始動したことを意味する。人民網が伝えた。
同ネットワークは数百基の低軌道衛星及びグローバルデータ業務処理センターからなる。第1期の投資額は200億元(約3200億円)。これは中国初の国家級の、投資規模が最大の、節目としての意義を持つ商業宇宙プロジェクトだ。
同ネットワークは中国航天科技集団東方紅衛星移動通信有限公司が建設と運営を担当。完成後は世界向けのスマート端末通信、IoT、モバイル放送、ナビ強化、航空・航海監視、ブロードバンド接続などのサービスを提供する。システムは全天候・24時間連続で複雑な地形条件のもと世界でリアルタイム通信を行う能力を持つ。「すべてをつなげ、世界の連絡を永遠に維持する」を実現する。