国防科技工業局への取材によると、中国の高分解能地球観測システム衛星「高分5号」「高分6号」が21日に正式に使用開始された。これで中国の地球観測水準が大幅に高まることになる。また高分特別プロジェクトによる高空間分解能、高時間分解能、高スペクトル分解能の地球観測能力において最も応用の特色を持つ高スペクトル能力の形成を意味している。人民日報が伝えた。
高分5号は昨年5月9日、高分6号は昨年6月2日に打ち上げられた。高分5号は国内でスペクトル分解能が最高の衛星で、世界で初めて大気・陸地の総合観測を実現したフルスペクトル衛星であり、各種観測データの融合応用を実現した。同衛星は中国の環境観測、資源調査、防災・減災などの業界に、高品質で信頼性の高い高スペクトルデータを提供できる。
高分6号は高分解能光学衛星だ。同衛星は高分1号とネットワークを構築し、中国の陸地の隔日観測を実現した。リモートセンシングデータの獲得規模を拡大し効率を高め、国内外の既存の中・高空間分解能マルチスペクトル衛星資源の不足を効果的に補った。国産リモートセンシング衛星のデータ自給率を高め、応用範囲を広げた。
中国工業・情報化部(省)副部長、国防科技工業局局長の張克儉氏によると、年末には高分7号を打ち上げ、宇宙システムの建設任務を完遂する予定だ。高分特別プロジェクトの建設の重点は、応用体制の建設に転じることになる。