2021年07月19日-07月23日
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中国の研究者数、8年連続世界一 科学技術予算が大幅増加

2021年07月19日

 中国国家統計局の報道官で、国民経済総合統計司の劉愛華司長は15日に北京市で、中国の研究開発者数は8年連続で世界一をキープしており、科学技術予算が大幅に増加していると述べた。中国新聞網が伝えた。

 新型コロナウイルスの大きな打撃、厳しく複雑な国際情勢の影響を受けてきたにもかかわらず、中国の「三新」(新産業、新業態、新ビジネスモデル)が昨年以降、引き続き高成長を維持している。劉氏は同日開催された国務院新聞弁公室の発表会で、「中国の昨年の『三新』経済付加価値額が占める割合は、前年比0.7ポイント増の17.08%にのぼった。『三新』経済付加価値額の前年比の名目成長率は4.5%で、同期のGDP成長率を1.5ポイント上回った」と説明した。

 劉氏によると、上述したデータを見ると、中国の「三新」経済の持続的なペースアップ及び割合の上昇には、次の4つの理由があるという。

(1)科学技術予算が大幅に増加した。中国の昨年の研究開発費がGDPに占める割合は2.4%にのぼり、2015年を0.34ポイント上回った。

(2)科学技術人材の増加が続いた。中国の研究開発者数は8年連続で世界一をキープしている。

(3)科学技術の産業化のペースが上がり続けた。工業化と情報化の融合が絶えず深化し、科学技術の成果の実用化・応用のペースが上がり、新産業の急成長をけん引している。第13次五カ年計画期間中(2016−20年)の中国のハイテク製造業付加価値額の年平均成長率は10.3%で、すべての一定規模以上の工業付加価値額を大幅に上回った。

(4)政策による支援の強化が続いた。新産業の発展にとって、感染症はチャレンジでありチャンスでもある。中国はチャレンジに積極的に対処し、危機をチャンスにするため取り組み、重点分野を対象に一連の的を絞った支援策を講じた。例えば企業を主体とする技術イノベーション体制の整備を急ぎ、研究開発費の税金の控除・減免などのイノベーションの支援策を講じた。起業・イノベーションを強化し、イノベーションのけん引力が大幅に強化され、新産業、新業態の成長と強化を力強く促進した。

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