2022年12月19日-12月23日
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中国初の原発超大型冷却塔が着工

2022年12月20日

 国家電投緑能科技(国核電力院)が19日に明らかにしたところによると、中国初の原発超大型冷却塔である広東廉江原発1期プロジェクト冷却塔の初のコンクリート充填が順調に行われた。これは主体プロジェクトの着工を示している。科技日報が伝えた。

 この冷却塔の高さは218.7メートル、直径は174.552メートル、水冷却面積は2万平方メートル。

 原発には冷却水が必要だ。熱を海に放出する従来型の原発と異なり、超大型冷却塔は熱を大気中に放出することができる。広東廉江原発1期プロジェクトは2基の超大型冷却塔を建設し、海水による二次冷却循環プランを採用することにより、海水利用面積を大幅に減らし、排水の余熱を下げ、海洋環境、通航産業、沿海経済により友好的だ。

 超大型高位海水冷却塔の使用は世界初で、海水直流循環冷却条件を備えない沿海部の工場立地における原発プロジェクト建設が可能になり、中国の今後の原発立地選定に深い参考的・模範的意義を提供している。

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