2023年05月15日-05月19日
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中国最大の開放的海水ウラン回収海上試験プラットフォームが稼働

2023年05月18日

 中国海南省昌江黎(リー)族自治県海域で、中国核工業集団海水ウラン回収試験プラットフォームが稼働した。国内最大の開放的海水ウラン回収海上試験プラットフォームとなる。17日に行われた2023年度海水ウラン回収技術イノベーション連盟理事会兼学術交流会議で明らかになった。科技日報が伝えた。

 プラットフォームは同県海尾鎮海域に位置し、面積は約600平方メートル。フレームシステムとアンカーシステムで構成され、フレームシステムは風や波に強い最新フローティングケージ特許技術を採用し、8メートル×8メートルのフローティングケージを連結する。設計上は風浪レベル6(風速20.8~24.4メートル、波高6メートル)にも耐えられる。

 中核鉱業科技集団党委書記兼董事長で、海水ウラン回収技術イノベーション連盟副理事長の邢擁国氏は、「天然ウランは国の戦略的資源で、原子力開発の『食糧』となる。海水ウラン資源の埋蔵量は45億トンで、すべて回収できれば、その核分裂エネルギーにより人類のエネルギー需要を数万年単位で保障することができる。一方、海水中のウランは濃度が極めて低く、構成成分が複雑であるため、工学的に応用可能な海水ウラン回収技術の研究が大きな課題となっている」と説明した。

 海水ウラン回収技術イノベーション連盟は中国核工業集団が主導し、2019年に設立された。メンバーには中国科学院上海応用物理研究所や北京大学などの31機関が含まれる。海水試験プラットフォームは同連盟のメンバーに開放されている。

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