中国初の150メガワット(MW)級大型衝動タービン用ランナーが16日、四川省徳陽市でラインオフした。衝動タービンの中核部品において、中国は「無から有」への進展を遂げた。ランナーは重量約20トン、最大直径約4メートルで、同省雅安市の田湾河金窩水力発電所で6月初めから稼働予定となっている。中央テレビニュースが伝えた。
衝動タービンは特殊な導水装置を利用し、圧力パイプからの水をランナーに流して回転させることで、発電機のローターを動かして発電するもので、落差が大きく流量の少ない水力発電所でよく使用される。この設備の製造プロセスでは、技術者は設計要求を満たすため、3Dプリント技術を革新的に応用。ロボット3台が40日以上の協同作業で重さ2.7トンの金属付加製造を完了した。製造プロセスではデジタル化技術も取り入れ、遠隔操作や複数のロボットによる無人監視作業も実現した。