中国黒竜江省にある東北林業大学によると、黒もちとうもろこしの芯を原料としたアントシアン抽出が重要な進展を遂げ、抽出したアントシアン粉末の純度が最高で77%に達した。科技日報が伝えた。
黒もちとうもろこしは、中国では黒竜江省や吉林省、遼寧省、山東省、山西省、内モンゴル自治区などで栽培されており、毎年大量の芯が廃棄されている。その廃棄物から高付加価値でグリーンな製品を作るため、東北林業大学化学化工・資源利用学院の史宝利教授のチームは4年間にわたる研究を行い、さまざまな膜分離統合技術を使い、黒もちとうもろこしの芯からアントシアンを抽出することに成功した。農業・農村部(省)が発表した業界検査標準「NY/T 2640−2014」によると、同製品のアントシアン(非アントシアニン)の平均含有量は66%で、最高純度は77%に上った。市場で販売されているアントシアン粉末の純度は20~40%ほどだった。
史氏によると、研究チームは超ろ過膜分離装置などの設備を独自に設計し、中間試験ラインを設置した。抽出は低コストで、製品の純度が高く、より多くの人にアントシアン製品を提供できる。チームは高純度アントシアン粉末の他にも、アントシアンのカプセルや錠剤、ゼリーなどの商品を開発している。
「東北林業大学」