2025年01月06日-01月10日
トップ  > 科学技術ニュース >  2025年01月06日-01月10日 >  中国初のAI芸術学院、天津に設立

中国初のAI芸術学院、天津に設立

2025年01月09日

 中国初の人工知能(AI)芸術学院がこのほど、天津美術学院に設立された。これはAI技術の急速に発展に伴い、同学院が「新たな芸術科目」の建設を模索する重要な措置であり、中国の高等美術教育におけるブレイクスルーになると期待されている。光明日報が伝えた。

 AI芸術学院は、1つの学部専攻と4つの大学院教育カリキュラム(データ芸術・生成芸術、脳科学・スマート芸術、メタバース・ゲーム化学習、AIエージェント芸術・ロボットデザイン)を設置。指導教員は、学内の修士課程指導教員や外部のAI分野の学者、業界の専門家で構成される。

 天津美術学院の邱志傑院長は「芸術家と科学者、科学研究機関、イノベーション型企業の活動プラットフォームを構築することで、芸術家と科学者がAI芸術の方法・ツール・シーンなどの面で画期的なブレイクスルーを果たすことを促す。われわれはAIスマート芸術により、天津市のイテレーションと京津冀(北京・天津・河北)一体化経済・社会発展に寄与する。スマート製造、スマート交通、人型ロボットデザイン、脳科学研究、科学コミュニケーションや科学教育、新形態公共芸術、社会美育などの分野で果敢に挑戦したい」と意気込みを述べた。

 天津市教育委員会の羅延安副主任は「天津美術学院AI芸術学院の設立は、天津だけでなく中国国内の芸術教育において新たな視野を切り開き、新たな活力を注入する。芸術と科学技術の深い統合を促し、国際的視野、革新的思考、実践能力を持つ新型芸術人材を一層育成する」と語った。

 天津美術学院は中国科学技術館など4機関との戦略協力にも調印した。これによりAI芸術学院が教育、科学研究・創作、人材育成のための質の高いプラットフォームを構築していく。

天津美術学院
 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

上へ戻る