新疆農業大学化学化工学院の李徳強副教授率いる研究開発チームは新型の注射可能なハイドロゲルを研究開発した。これを抗がん剤の担体として使用することで、薬の副作用を大きく軽減できる。研究成果は「International Journal of Biological Macromolecules」に掲載された。光明日報が伝えた。
研究によると、新型の注射可能なハイドロゲルは、自然条件下での自己修復が可能で、さまざまな条件下で薬剤を徐放し、体内での合成薬による副作用を軽減できる。李氏は「新型の注射可能なハイドロゲルを使用した薬剤製剤は投薬頻度を効果的に下げ、薬剤のバイオアベイラビリティを高めることができる」と説明した。
この注射可能なハイドロゲルは、従来の方法で製造されたハイドロゲルと比べ、高い貯蔵弾性率と自己修復性能を持ち、貯蔵弾性率は1万Paに達する。これは、力学的強度がより高く、運動などの外力によるハイドロゲル材料への損傷に一層抵抗できることを意味する。その自己修復機能は損傷したハイドロゲルの自動修復と、薬剤の徐放性能を保証する。さらに、高い生体適合性を持ち、5-フルオロウラシルを担持したハイドロゲルはがん細胞に対して顕著な抑制効果を持つ。