中国江蘇省南京市で21日夜、第39回秦淮灯会(ランタンフェスティバル)が始まった。彩り豊かなランタンが秦淮河沿いで次々と点灯した。100機以上のドローンが孔明灯を吊り下げて離陸し、秦淮河の上空を照らした。科技日報が伝えた。
秦淮灯会は中国の国家級無形文化遺産で、これまで38回開催され、これまで中国内外から約2億人の観光客が鑑賞に訪れている。
今回は5カ所の展示エリアと352セットのランタンを設置。ランタンの展示技術がさらに進化し、製作材料がより多様化した。ホログラム映像やドローン、ガラス繊維強化プラスチックなどの現代的な要素と伝統的な無形文化遺産が融合し、中華文化の魅力を際立たせている。
点灯式の前には2機のドローンが白鷺洲公園の上空を舞い、幻想的な雰囲気を醸し出した。南京秦淮灯彩文化発展有限公司のデザインディレクターの呉敏琪氏は「今回は初めて低空飛行機と無形文化遺産を深く融合させた。ドローンの独特な展示方法により、伝統的な無形文化遺産を新しい姿で披露し、灯会に新しい観賞の形を追加した」と紹介。「今年の秦淮灯会のランタンの製作材料は、良く用いられる紙や絹に加え、ガラス繊維強化プラスチックや長繊維の材料を追加した。これによりランタンの造形能力を高め、活き活きとしたリアルな視覚効果を発揮した」と説明した。