2025年01月27日-01月31日
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北京・上海・香港が世界都市イノベーション力トップ10入り

2025年01月31日

 深圳国際科学技術情報センターと清華大学産業発展・環境ガバナンス研究センター、情報分析会社のエルゼビアは24日、共同で「グローバルイノベーション都市の教育科学技術人材協同発展に関する評価報告」を発表した。報告によると、北京、上海、香港が世界の都市イノベーション力トップ10にランクインした。科技日報が伝えた。

 報告は「教育(Education)、科学技術(Science and technology)、人材(Talent)協同発展指数」(SET指数)の形成に基づき、世界30都市に対して評価を実施し、世界の都市におけるイノベーションの発展と動向をインサイトし、都市イノベーション構築への経験と参考を提供することを目的としている。SET指数は3つの1級指標、9つの2級指標、複数の3級指標で構成。システム全体は都市の発展状況と現在の実力を反映する指標を中心に、潜在成長力の成長と変化を示す指標を補助とし、都市のハードテクノロジーにおけるイノベーションの実力を示している。

 SET指数の上位10都市はボストン、サンフランシスコ、北京、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、シアトル、上海、香港、東京の順だった。清華大学蘇世民書院の薛瀾院長によると、報告は複数の成長率の指標を採用し、直観的にイノベーション型都市の「抜きつ抜かれつ」の競争状況を示しているという。教育、科学技術と人材の協同発展は、優れたイノベーション環境による恩恵であり、教育、科学技術、人材分野でリードしている都市は、そのイノベーション環境の長期的な蓄積の結果だとしている。

 科学技術イノベーションの点では、サンフランシスコ、ボストン、北京がトップ3にランクインした。北米の都市全体の科学技術イノベーションのパフォーマンスが優れている一方で、中国の都市は中上位に位置し、発展に勢いがある。また、ヨーロッパの都市はある程度、段階的な分布となっており、一部の都市は特定の分野で優位性を備えている。

 人材発展の点では、中国と米国は人材発展スコアランキングトップ10都市を独占しており、それぞれ半数を占めている。両国のイノベーションリーダー都市は、産業人材と科学研究人材という面で、いずれも優位性を備えている。

(画像提供:人民網)

 
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