2025年05月08日-05月09日
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橋の「スパイダーマン」が持つ技とは?

2025年05月08日

 重慶郭家沱長江大橋でこのほど、吊橋主ケーブル点検ロボット「登攀者2号」の応用テストが行われた。このスパイダーマンのようなバイオニックロボットは8つの「爪」のようなグリッパを用い、鉄筋製の橋梁主ケーブルにしっかりと取りつき、スマート点検を行った。中央テレビニュースが伝えた。

 登攀速度は1分当たり5~10メートル、航続能力は6~8時間で、登攀メカニズムにより安全性と落下防止を確保している。深圳市人工知能・ロボット研究院、ロボットシステムセンター副センター長の劉鵬飛氏は「200本の斜張ケーブルを有する大型橋梁を例にすると、人手による作業では通常20日ほどかかり、通行止めが必要である上に、20~30メートル以内の高さしか点検できない。最新の斜張橋ロボットは複数台を同時に動かすことができる。現場の施工チームは2人で同時に3~4台のロボットを操作でき、5日ほどで大橋の点検を完了する。通行止めの必要もない」と説明した。

「登攀者」には9つの視覚センサーが搭載されており、360度の画像収集が可能だ。ケーブルの表面を通じ破損の有無を約95%、0.2ミリメートルの精度で正確に識別できる。チームはその安定的な稼働を実現するため、5年の研究開発において数々の技術的難題を解決した。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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