2025年05月08日-05月09日
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中国で「ロボットと一緒」の新しい旅行スタイルが台頭

2025年05月09日

 中国湖南省双牌県の陽明山では、労働節連休(今年は5月1日~5日)の期間中、花の冠をかぶった人型ロボットが握手やハグをしたり、ロボット犬が「サイバー獅子舞」を披露するなど、観光客に新しい旅行スタイルを提供していた。中国新聞網が伝えた。

 陽明山風景区の責任者である肖二波氏は「ツツジの花畑に隠れたロボットやロボット犬は、観光客といつでも交流することができる。花畑のガイドとして導入した人型ロボットは大人気だ」と紹介した。

 このように中国では、多くのロボットが観光地で「勤務」しており、山登りを手伝ったり、写真撮影に付き添ったり、民族舞踊を踊ったりしている。

 張家界宝峰湖風景区では「笨笨(ベンベン)」と名付けられた人型ロボットが民族衣装を着てステージで軽やかに舞い、地元の民謡が歌われると、それに合わせてダンスをして、観光客に手を振って挨拶していた。

 張家界旅遊集団の責任者である張堅持氏は「『笨笨』は他にも、入場係の仕事をサポートしたり、観光客に乗車案内をしたり、マスコットと連動してパフォーマンスを行うことも可能だ。ロボットが勤務することで観光客に感動を提供し、テクノロジーがもたらす新しさと楽しさを味わってもらえている」と述べた。

 湖南省のロボット企業の営業部マネージャーである郭強氏は「人型ロボットが観光客と交流し、一緒に遊ぶことで、素晴らしい旅行体験が増える。当社はすでに風景区から100台以上の人型ロボットの注文を受けている。温州や保定、銀川などでは、太極拳の剣舞や茶芸、山登りのパートナーなどの機能を持つロボットが導入されている」と説明。「ロボットが中国の観光地に大量かつ集中的に進出し、文化観光サービスの高度化を進めている。ロボットやロボット犬は、上海の古い街並みで配膳サービスも行っており、雲南省や江蘇省では、ライブコマースやカフェの『店員』になったりもしている」と語った。

(画像提供:人民網)

 
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