上海で「中・米・欧」の認証を同時取得した人型ロボット誕生
2025年06月04日
中国上海市の人型ロボット量産企業である上海智元ロボットは5月29日、同社の人型ロボット「遠征A2」が中国のCR認証、欧州のCE-MD認証、欧州のCE-RED認証、米国のFCC認証という4つの製品認証を取得したと明らかにした。これにより、世界で初めて「中・米・欧」3地域の認証を同時取得した人型ロボットとなった。中国新聞網が伝えた。
CR認証とは、中国ロボット認証制度（China Robot Certification）を指す。「遠征A2」は機械的・電気的安全性、電磁両立性、機能安全、スマート化などの全面検査に合格し、CR認証を取得した世界初の人型ロボットとなった。
CE認証は「Conformité Européenne（欧州適合性認証）」の略称で、EU市場における製品安全に関する強制的な認証だ。うち、CE-RED（無線通信機器指令）は無線通信製品を対象とし、主に周波数特性や電磁両立性、放射線安全性を検査し、機器がEU市場で他の電子機器を妨害せず、健康基準に適合していることを保証する。一方、CE-MD（機械安全指令）は製品の機械構造の安全性やリスク防止措置などを重点的に評価し、機器全体の運用安全性を確保する。遠征A2は中国で初めてCE-MD認証を取得した人型ロボットであり、安全設計、リスク管理、技術成熟度の面で国際的な権威基準に達したことを示している。
遠征A2はまた、米国FCC認証にも合格した。FCC認証とは、米国連邦通信委員会（Federal Communications Commission）が電子電気製品に対して実施する強制認証制度であり、電磁両立性と高周波安全基準への適合を保証し、他の機器や通信ネットワークへの有害な干渉を防ぐことを目的としている。試験と審査を通過した製品はFCCマークが付与され、米国市場に参入できるようになる。
（画像提供：人民網）
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