2025年06月02日-06月06日
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車両進入防止の石柱でワイヤレス充電が可能に

2025年06月05日

 中国広東省深圳市の街角にある車両進入防止用の石柱には、ワイヤレス充電機能が搭載されている。このことを紹介したショート動画が、多くのネットユーザーに共有され、驚きの声が上がっている。深圳晚報が伝えた。

 石柱にはスクリーンがついており、動画が鑑賞できる。そこにスマホを置くだけで、ワイヤレス充電も可能だ。

 現地を訪れると、市民がこの新しい設備を体験しているところだった。充電エリアにスマホを置くだけで、画面に「充電中」と表示された。利用者は「たまたま通りかかって、せっかくだから試してみた。石柱で充電できるなんて初めての体験だ」と笑顔で話した。

 この設備を運営する後浪新天地の責任者である黎紅梅氏は「これらの石柱はテクノロジー感とインタラクティブな体験を融合したもので、午後6時30分から11時30分まで点灯し、24時間充電が可能だ。市民の利便性を高めるとともに、商業施設の集客効果もあり、話題性のある『映えスポット』になっている」と説明した。

 これらのユニークな石柱にはどんな「秘密」が隠されているのだろうか。深圳市緑霸科技有限公司の黄飛総経理はその謎について、「この石柱は座ることができるだけでなく、ワイヤレス充電や動画再生の機能も備えている。タッチパネルで地図ナビゲーションや情報検索も可能だ。後浪新天地の15基のスマート石柱は無料で使用できる。現在は主に公益広告を放映しており、夜間は発光によって安全への注意を促すとともに、都市の美化を図ることもできる」と解説した。

 黄氏は研究開発のきっかけについて、「従来の石柱は機能が限られていたが、現代人のスマホ充電ニーズを踏まえて、革新的なアイデアが生まれた。4年間の研究開発を経て、製品は電源供給タイプから太陽光発電・スマートタイプへと進化し、複数の技術的課題を克服した。最新モデルのスマート石柱の重量は260キログラムで、安定性が高く、高度なスマート機能を備えている。4Gモジュール内蔵で、遠隔によるスクリーンの稼働状態のモニタリングやコンテンツ再生にも対応し、人流データの収集も可能で、商業運営にデータサポートを提供できる」と語った。

(画像提供:人民網)

 
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