2025年07月01日-07月04日
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中国製汎用CPU「竜芯3C6000」発表 海外技術に依存せず

2025年07月01日

 プロセッサ(CPU)は、コンピュータの中核をなす構成要素であり、各部品の動作を制御する「頭脳」のような存在だ。中国で開発された次世代汎用CPU「竜芯3C6000」が6月26日、北京市で発表された。中央テレビニュースが伝えた。

 この「竜芯3C6000」は、中国が独自設計した命令セットアーキテクチャ「LoongArch」を採用しており、海外のライセンス技術に一切依存していないとされる。汎用計算やAI(人工知能)計算、ストレージ、産業制御、ワークステーションなど、さまざまな分野での利用を想定して設計されている。現在、3C6000シリーズのCPUは「安全・信頼性評価公告」の中で現行の最上位となる第2級認証を取得しており、重要分野での応用に必要な安全性を備えているという。

 中国科学院計算技術研究所の研究員で、竜芯シリーズ総設計担当者の胡偉武氏は、「3C6000の性能は2023年または24年の市場主流製品のレベルに相当する。純粋な中国製CPUで、いかなる海外の技術ライセンスや海外のサプライチェーンにも依存していない。命令セットから各種IPコアに至るまで、すべて自ら開発したものだ」と説明した。

 今回の発表では、「竜芯2K3000/3B6000」プロセッサも紹介された。こちらも同様に「LoongArch」を採用しており、スマート端末や産業制御向けに設計されている。また、AI分野などにおける応用を支える基盤技術としての役割も担う。

 発表会場では、「LoongArchエコシステム成果展示エリア」が設置され、竜芯プロセッサを搭載した汎用計算サーバー、ストレージ、産業用サーバーなどの製品ラインナップが展示された。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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