中国の北斗衛星測位システムに対応したシェア電動自転車が6月30日、湖南省株洲市のシェアサイクルサービスに導入された。第1弾として5000台の自転車が市街地に段階的に投入され、都市のスマートで低炭素な移動ネットワークの整備が進められている。中国新聞網が伝えた。
同市では近年、北斗衛星測位システムと人工知能(AI)を多角的に融合し、都市規模での公共交通のリアルタイム化や、治安管理、緊急救助、低空飛行といった分野への展開が着実に進められている。
今回、電動自転車が導入されたシェアサイクルサービスは、株洲市北斗産業発展投資控股集団と千尋時空網絡(湖南)が共同で運営している。各車両のスマートコントロールユニットには、千尋が開発した北斗時空スマートチップが組み込まれており、測位精度は従来の10メートルから30センチへと向上。市民がより簡単に自転車を見つけられるようになるという。株洲市では年内に計1万台の北斗シェア電動自転車を投入する予定だ。