CR450型高速鉄道車両の試験列車がこのほど、1編成で時速453キロを達成した。すれ違い時の相対速度は時速896キロになる。新華社が伝えた。
中国国家鉄路集団によると、2024年末に試験車両が完成して以来、CR450型車両は複数回の試験を経て、時速450キロでの走行に成功し、各種性能指標も基準を満たした。現在、同車両は滬渝蓉(上海-重慶-成都)高速鉄道で運用評価試験を行っており、車両全体および各システムの安定性・信頼性を検証するため、規定の60万キロメートルの走行を行う必要がある。
試験では、CR450型車両が静止状態から時速350キロまで加速するのに要した時間は4分40秒で、CR400型車両より100秒短縮された。中国鉄道科学研究院の趙紅衛首席研究員は、「CR450型は永久磁石牽引システムを採用し、CR400型に比べて効率が約4%向上し、出力も強化されている。また、台車部分を全包覆構造に変更し、スカート部分を下げて露出する車輪を減らしたほか、車高を200ミリメートル低くし、先頭部を15メートルに延長。車両連結部の構造も最適化した結果、CR400型と比べて空気抵抗が22%低減した」と説明した。
同研究院の関係者によると、CR450型高速鉄道車両は来年、滬渝蓉高速鉄道の成都-重慶区間で、実際の運行に近い条件下での総合試験を行う予定だという。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より