中国航天科技集団によると、海洋塩分情報の取得を目的とした中国初のリモートセンシング衛星「海洋塩度探測衛星」がこのほど、すべての軌道上試験を完了し、長期運用に向けたユーザーへの引き渡しが可能になった。中央テレビニュースアプリが伝えた。
同衛星は「海洋4号01星」とも呼ばれ、国家民間用宇宙インフラプロジェクトの一環として開発された。衛星は2024年11月14日に打ち上げられ、軌道投入後、プラットフォーム作動状態の設定、搭載機器の起動試験、衛星--地上間通信リンクの確立、機能検証などを経て、すべての機能・性能が設計基準を満たすことが確認された。
同衛星は今後、海洋環境保護、防災・減災、地球規模の気候変動などの研究に対し、高精度なグローバル海洋塩分データを提供する。さらに、土壌水分の測定機能も備えており、干ばつや農業環境のモニタリング、数値気象予報などの分野での応用が見込まれている。

(画像提供:人民網)