中国の有人宇宙船「神舟21号」が北京時間10月31日、酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。打ち上げに先立ち、10月24日には「神舟21号」とキャリアロケットが打ち上げエリアへ移送され、27日には総合訓練が行われた。中央テレビニュースが伝えた。
今回の総合訓練には、酒泉衛星発射センターの測定・発射システムに関係するすべての職員が参加。発射場の総合管理体制の下で、発射塔、ロケット、宇宙船など各サブシステムの機能確認が行われ、飛行準備から点火・離陸、ロケット分離に至る全過程のシミュレーションが行われた。
「神舟21号」とキャリアロケットは、垂直移送によって打ち上げエリアに運ばれ、発射塔との調整、各システムの機能点検、緊急遮断回路の確認など複数の検査・試験を完了した。
なお、「神舟20号」の宇宙飛行士による宇宙滞在は180日間を超え、終盤を迎えている。3人の宇宙飛行士は帰還前の準備作業を進めつつ、「神舟21号」との宇宙でのドッキングに備えている。着陸場も捜索・回収訓練を実施しており、神舟20号の帰還を迎える体制が整えられている。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より