2025年11月03日-11月07日
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堤高が最も高い揚水発電所が全面稼働

2025年11月05日

 堤高が最も高い揚水発電所とされる国網新源江蘇句容揚水発電所が10月28日、全面的に稼働した。長江雲ニュースアプリが伝えた。

 同発電所は中国江蘇省句容市に位置し、1台当たり22万5000キロワット(kW)の可逆式ポンプ水車・発電電動機計6台を備え、総発電設備容量は135万kWに達する。年間発電量は13億5000万キロワット時(kWh)で、約36万世帯の1年分の電力需要を満たすことができる。

 国家電網鎮江電力供給公司発展部の王晨暉部長は、「発電所の全面稼働により、約270万kWの双方向電力調整能力を提供できるようになった。これにより、年間で標準炭約14万トンの節約、二酸化炭素排出量約34万9000トンの削減が見込まれ、長江デルタ地域のエネルギー供給の安定化とグリーン化・低炭素化が一層進む見通しだ」と説明した。

 同発電所の上部貯水池のダムは高さ182.3メートルで、世界最高の揚水発電ダムとされる。貯水量は1707万立方メートルに達し、西湖(浙江省杭州市)のおよそ1.2倍に相当する。

 現在までに、中国国内で稼働中の揚水発電所の総設備容量は6200万kWを超え、「第14次五カ年計画」(2021-25年)で定められた6200万kWの設備容量目標をすでに達成している。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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