中国の電気自動車(EV)最大手比亜迪(BYD)は18日、ベトナム市場でEV販売を本格化させると発表した。中国製EVへの欧米からの締め付けが強まる中で、東南アジアでの足場を固める。10月からEV3車種を販売する。
アジア太平洋地域の自動車販売責任者、劉学亮氏はホーチミンで「ベトナム市場での需要に応える」と述べた。工場建設も検討しているとみられ、実現すれば日系メーカーが強みを持つ東南アジアでタイに続く2カ所目のEV生産拠点となる。
業界団体などによると、ベトナム市場では2023年に6万台弱を販売したトヨタ自動車など日系メーカーが自動車販売の上位に名を連ねる。
BYDが開いたベトナム・ホーチミンでのイベントに参加した劉学亮氏(中央)ら=18日(BYD提供・共同)
(共同通信提供)