【北京共同】中国は5月29日、四川省の西昌衛星発射センターから小惑星に向けて無人探査機「天問2号」を打ち上げた。新華社が報じた。小惑星で試料(サンプル)を採取し、地球に持ち帰る「サンプルリターン」を目指す。成功すれば日米に続き3カ国目。試料分析で太陽系誕生の謎に迫る。
探査対象の小惑星「2016HO3」は地球と公転周期がほぼ同じで、直径が推定約40~100メートル。地球に最も近い時でも1400万キロ離れ、地球から月までの約37倍の距離に相当する。約2年半かけて試料を回収し地球に届けた後、別の彗星の探査に向かう計画。
無人探査機「天問2号」を搭載して打ち上げられるロケット=5月29日、中国四川省の西昌衛星発射センター(新華社=共同)