5.1 製造技術分野の概要

(3)研究人材

 製造技術分野で研究開発に投入されている人的資源は、「汎用設備製造業」と「専用設備製造業」では好対照をなしている。

 産業別に見た研究開発機関の人的資源投入量では、2006年実績で製造業が6786人・年となり、産業全体の23万1923人・年の約2.9%を占めた。また、製造業のうち、「専用設備製造業」は同年実績で1330人・年となっており製造業全体の約19.6%を占め、医薬製造業の2103人・年(約31%)に次いだ。一方で、「汎用設備製造業」は127人・年で、製造業全体に占める割合は1.9%に過ぎない。

 「汎用設備製造業」の研究開発機関の人的資源配分を見ると、基礎研究分野への人的資源投入は2002年以降、ゼロである。応用研究に投入される人的資源も少なく、2002年から減少傾向にあったが、2005年からはゼロとなった。しかし、試験開発に投入される人的資源は100人台を維持している。

 これに対して「専用設備製造業」では、研究開発に投入される人的資源が2002年以降、着実に増加している。人的資源の配分では、応用研究と試験開発についてはそれほど大きな変化は見られないものの、量的にはまだ少ないが基礎研究分野での人的資源投入が増加傾向にある。

表5.4 製造技術分野における研究開発機関の人的資源投入量の推移(人・年※)

分野


項目

2002

2003

2004

2005

2006

汎用設備製造業

研究開発専従換算人員投入量※(1+2+3)

173

148

114

237

127

 

1.基礎研究

0

0

0

0

0

2.応用研究

19

15

7

0

0

3.試験開発

154

133

107

237

127

研究者と技術者※※

113

116

86

201

104

専用設備製造業

研究開発専従換算人員投入量*(1+2+3)

749

1088

1129

1280

1330

 

1.基礎研究

1

0

20

20

62

 

2.応用研究

186

130

50

134

132

 

3.試験開発

562

958

1059

1126

1136

 

研究者と技術者※※

588

927

905

1057

1025

※:専従換算人員投入量:「専従人員」とは、当該年において研究開発活動に従事した時間が当該年の全作業時間の90%以上を占める人員を指す。また「非専従人員」とは、当該年において研究活動に従事した時間が当該年の全作業時間の10%以上-90%未満の人員を指す。「非専従人員」は、実際の作業時間に応じて「専従人員」に換算される。例えば、3人の「非専従人員」が当該年の全作業時間のそれぞれ20%、30%、70%を当該年の研究開発活動にあてた場合、「専従換算人員」は0.2+0.3+0.7=1.2(人・年)≒1(人・年)となる。したがって「専従換算人員投入量」は、「専従人員」に、作業時間に応じた「非専従人員」を加えたものである。例えば、2人の「専従人員」と3人の「非専従人員」(作業時間はそれぞれ20%、30%、70%)がいた場合、「専従換算人員投入量」は2+0.2+0.3+0.7=3.2(人・年)となる。
※※:研究者・技術者:高・中級技術のポストを有する科学技術活動に従事する人員と、高・中級技術のポストを有しない大学本科以上の学歴の人員を指す。なお高級技術職は日本の大学教授レベルに、また中級技術職は大学講師レベルに相当する。
出典:「中国科技統計年鑑」(2002~2007各年版、国家統計局・科学技術部編、中国統計出版社)

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