2024年04月22日-04月30日
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「中国天眼」、パルサー発見数が900個以上に

2024年04月23日

 中国科学院国家天文台FAST運営・発展センターによると、「中国天眼」と呼ばれる500メートル球面電波望遠鏡(FAST)が発見したパルサーの数が900個を超えた。新華社が伝えた。

 貴州省平塘県にある「中国天眼」は、2017年10月に初めてパルサーの発見を発表した。中国人が独自開発した電波望遠鏡でパルサーを発見したのは当時が初めてだった。

「中国天眼」が発見したパルサーの数は、世界の他の望遠鏡が同期間に発見した総数の3倍以上だ。

 「中国天眼」はパルサー放射強度の観測範囲に広げている。発見されたパルサーの大半は、世界の他の望遠鏡では発見が難しい暗いパルサーだ。これには120個余りの連星パルサー、170個余りのミリ秒パルサー、80個の暗い偶発パルサーがある。また、電波望遠鏡として初めて電波帯域でブラックホールの「脈動」を観測し、これまでで軌道周期が最も短いパルサー連星システムを発見し、世界最大の中性水素銀河サンプルを検出・構築している。

 
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