秋高馬肥
意味
秋高く馬肥ゆ
北方の騎馬民族の匈奴が、秋も深まり空が高く澄んで馬も元気に肥えるようになると大挙して略奪にやってくるので警戒するように、との意味。 日本では、秋 の季節のすばらしさについて語る言葉として定着している。
類義
天高く馬肥える秋。天高肥馬。
出典:
初唐の詩人杜審言(としんげん:645―708年)『贈蘇味道』(詩)
「雲浄(きよ)くして妖星(ようせい)は落ち、秋高くしては塞馬(さいば)(北方を守る要塞にいる馬)肥ゆ」からのことば。
杜審言は、盛唐の詩人杜甫(712-770年)の祖父である。
北地寒応苦,南庭戍未帰。
辺声乱羌笛,朔气卷戎衣。
雨雪関山暗,風霜草木稀。
胡兵戦欲尽,漢卒尚重圍。
雲淨妖星落,秋深塞馬肥。
据鞍雄剣動,挿筆羽書飛。
輿駕還京邑,朋游満帝畿。
方期來献凱,歌舞共春輝。