助長/抜苗助長
意味
不要な助力をして、かえって損なうこと。功をあせって方法を誤るたとえ。
物語
昔、宋の国にある男がいた。田んぼの稲苗の生長が遅いことに大変気をもんでいた。 とうとうある日、男は田んぼに行き、苗の成長を助けようと全部の苗を少しずつ上に引き上げていった。疲れ果てて家に帰り、家族にこう言った:
「今日はすっかりくたびれた。早く生長させてやろうと思って、苗を引き上げてきてやったよ!」 男の息子がそれを聞いて慌てて田んぼに行ってみると、そこに植えてあった稲苗はすっかり枯れてしまっていた。
原文:
宋人有闵其苗之不长而揠之者,芒芒然归,谓其人曰:"今日病矣!予助苗长矣!"其子趋而往视之,苗则稿矣。
出典:
孟子『公孫丑上』