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【20-001】ヒト胚ゲノム編集に関する関係者への判決

JST北京事務所 2020年1月8日

 昨年11月に明らかになった中国南方科技大学研究者(当時)のヒト胚へのゲノム編集に関して、12月30日、関係者3名に一審判決が下された。

 元南方科技大学副教授には、懲役3年,罰金300万元、広東省医療機関関係者には、懲役2年,罰金100万元、深圳市医療機関には懲役1年6か月、執行猶予2年、罰金50万元。被告の名は報道にあるが、医療機関名は、明らかにされていない。3名は医師の資格はなく、実際にゲノム編集した胚を胎内に戻した医師は、事情を知らされていなかったとしていう。

 判決では、3名は、国家の関連規定と医学倫理に違反することを知りながら、エイズに免疫のある乳児を生育することを理由として、安全性・有効性が厳格に立証されていないヒト胚へのゲノム編集技術を用いて補助生殖医療を行ったという。また、倫理審査資料は偽造されたとしている。一連の行為により2人の女性が3人の子を出産している。

 プライバシー保護のため、審理は非公開で弁護士を付けて行われたが、判決は被告の家族やメディア関係者等立合いの法廷で言い渡された。3人の被告は罪を認め、罪を悔いているという。

 このほか、記事では、発覚直後から地方政府等が本件を重視し、昨年1月に報告書が取りまとめ、公表したこと、既に関係部署が、彼らを終身にわたって、補助生殖医療に従事することや中国のヒト遺伝資源利用や各種研究費の申請を禁止されていることにも言及している。

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