【20-003】中国、2019年度の国家科学技術賞を発表
JST北京事務所 2020年1月20日
中国政府は10日、2019年度国家科学技術表彰大会を北京の人民大会堂で開催した。習近平国家主席、李克強総理等の国家指導者が出席し、受賞者に賞状を手渡した。
学科領域審査グループ、審査委員会および奨励委員会による3次の審査を経て、各賞に296課題と12人が選出された。項目別の内訳は以下である。
・国家最高科学技術賞:2人
黄旭華 中国工程院院士(原子力潜水艦分野)
曽慶存 中国科学院院士(大気科学分野)
・国家自然科学賞:46件、うち、1等賞1件、2等賞45件
・国家技術発明賞:65件、うち、1等賞3件、2等賞62件
・国家科学技術進歩賞:185件、うち、特等賞3件、1等賞22件(イノベーションチーム1件含む)、2等賞160件
・国際科学技術協力賞:10人(国籍別:英国、米国、ロシア、イタリア、オーストリア、フィンランド、ノルウェー、パキスタン等)
今回の受賞課題には、以下5つの特徴があるとみられる。
1) 受賞者が若年化(平均44.6歳)し、基礎研究における若手研究者の活動は活発化していること
2) イノベーションが製造業の質改善、効率向上、グレードアップの原動力となっていること
3) 科学技術が高水準のエコ発展をサポート・けん引していること
4) 農産物の精確検査・測定と高付加価値加工において新たなブレークスルーを達成したこと
5) 科学技術の国際協力がより幅広く進展していること
関連サイト
新浪網 黄旭华、曾庆存获国家最高科学技术奖(2020年1月10日付)
今日科協WeChat 一图了解2019年度国家科技奖励概况(2020年1月10日付)