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【21-014】両会"通道"や記者会見における科学技術関係の発言

JST北京事務所 2021年03月05日

 両会では、全国政協の委員や全人代の代表、政府の部長(大臣)らがそれぞれの見解を発表し、報道される。それらは、人民大会堂内の会議室の外の通路("通道")でのインタビュー(今年はオンライン形式)での発言であり、それぞれの立場を冠して"委員通道"、"部長通道"での発言として紹介される。

 このほか記者会見でのものと合わせ、科学技術関係の発言をいくつか紹介する。

〇全国政協委員、中国航天科技集団有限公司科技委主任 包為民氏(3月4日 委員通道)

  ・今年は、中国のロケット打上げ回数が初めて40回を超える見込みである。
・天問1号は、毎秒4.8㎞の速度で火星軌道を回っており、5~6月に火星に着陸し、探査を行う予定。

〇政協第13期全国委員会第4回会議報道官 郭衛民氏(3月4日記者会見)

  ・中国では2月末までに計5,200万回以上の新型コロナウイルスワクチン接種が行われた。

〇第13期全人代第4回会議報道官 張業遂氏(3月5日記者会見)

  ・世界保健機関(WHO)が主導するワクチン分配の枠組みCOVAXに1千万回分のワクチンを提供する。ワクチン製造企業の輸出を奨励。中国製ワクチンを既に輸入、または輸入を検討している国は現在40カ国余。

〇全国政協委員、中国農業科学院副院長 万建民氏(3月4日委員通道)

  ・新しい国家作物遺伝資源バンクは、今年完成後、世界最大の150万種の資源の保存が可能。中国の農作物の自主開発した選抜育種が面積比で95%を超える。

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