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【21-044】航空宇宙技術を五輪選手のトレーニングに活用

JST北京事務所 2021年08月03日

 連日の熱戦が注目される東京オリンピックだが、中国選手のトレーニングには、中国の航空宇宙技術も使用されている。

 7月29日、女子200mバタフライにおいてオリンピック新記録で金メダルを獲得した張雨霏選手や同選手を含む女子4×200m自由形リレーにおいて世界新記録で金メダルを獲得した中国女子チームのトレーニングには、航空宇宙分野の慣性技術が使われたという。

 2019年12月から中国航天科技集団の関連企業が中国国家体育総局の委託を受けて、航空宇宙技術を利用した機器開発とトレーニングへの活用が行われており、1個16g、防水等級IPx7の製品で1秒ごとの姿勢や呼吸、ストロークの頻度、大きさ、回数、ターンの時間等を細かに測定でき、それぞれの動作の精緻な定量的な評価に役立ったという。

 また、中国の10個目の金メダルを獲得したボート女子4人スカルのチームは、中国航天科技集団の低速風洞実験室が開発した3D測定プラットフォームにより、選手の動作や姿勢や異なるチーム編成による空気抵抗の違いを測定し、トレーニングに貢献したという。

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