北京便り

【22-013】第2ラウンドの"双一流"大学リストを発表

JST北京事務所　2022年03月16日

　中国では、世界一流の大学および一流の学科の整備を目指す"双一流"大学の政策が進められているが、2月14日、教育部、財政部、国家発展改革委員会の連名で第2ラウンド147大学の発表があった。専門家による評価と国務院の承認を経て発表された。また、"双一流"大学の整備をより深く進めていくための1月26日付の"意見"（考え・方針）も示された。

　第1ラウンドの140大学に加え、山西大学（哲学、物理学）、湘潭大学（数学）、南京医科大学（公共衛生・予防医学）、上海科技大学（材料科学・エンジニアリング）、華南農業大学（作物学）、広州医科大学（臨床医学）、南方科技大学（数学）がリスト入りした。

　リストでは、各大学は学科を特定して記載されている。複数の学科の大学も多数あり、数学、物理、化学、生物学等の基礎学科が59、工学関係の学科が180、哲学や社会科学の学科が92となっている。北京大学および清華大学については、学科は、各大学が独自に定めて発表することとされた。

　15大学については、評価の結果、警告が与えられ、東北師範大学については従来の数学を取り消して教育学が、上海財経大学については統計学が取り消され、応用経済学がリストに加えられた。警告を受けた学科については、2023年に再度評価される。