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【22-016】中国科学院・中国工程院、2021年の中国/世界科学技術進展トップ10を選出

JST北京事務所 2022年03月24日

 中国科学院と中国工程院(以下「両院」という)との共催の下、両院院士は2021年の中国・世界における科学技術進展トップ10を選出した。科学網が伝えた。以下にまとめる。

〇中国の科学技術進展トップ10

・初めての火星探査に成功

・宇宙ステーションでの人の長期滞在の時代を開始

・二酸化炭素からデンプンへのデノボ合成を実現

・中国研究者チームが「量子超越性」を更新したスーパーコンピューティング応用によって2021年度のゴードン・ベル賞(Gordon Bell Prizes)を受賞

・中国科学者が今まで最も高いエネルギーの1,400兆電子ボルト(eV)の光子を発見

・嫦娥5号が採取したサンプルに基づく重要な研究成果が相次いで生まれる

・異質4倍体野生稲の最初からの早期順化における新しいブレイクスルー

・-271℃の超流動ヘリウム大型低温冷凍装置開発に成功

・植物から動物への機能遺伝子転移の存在を初めて証明

・レアアースイオンによるマルチモデルの量子中継および1時間に達した光貯蔵を実現

〇世界の科学技術進展トップ10

・世界初の「自己複製」生体ロボットが誕生(米国)

・核融合は「点火」向けに大きく一歩前進(米国)

・科学者がAI技術を活用してタンパク質構造予測の難題を解決

・「クリスパー・キャスナイン(CRISPR-Cas9)」を用いて初の感染症治療を実施(英国)

・史上最も低温の反物質創製(カナダ)

・ごま粒大の心臓モデルが誕生(オーストリア)

・科学者がAIによって2つの数学的ブレイクスルーを達成(英国)

・科学者が実験室レベルでヒト胚盤胞様構造を確立(米国)

・レーザによる自在な安定伝送が世界記録更新(オーストラリア)

・科学者が最高分解能の原子「ハイライト」を獲得(米国)

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