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【23-012】【政策】工業・情報化部等、「ロボット+」応用行動実施プランを発表

JST北京事務所 2023年02月09日

 中国工業・情報化部等17部門(省庁)[1]はこのほど「『ロボット+』応用行動実施プラン」[2](以下「プラン」という)を発表し、応用について10の重要分野を決めた。光明網が伝えた。以下にその概要をまとめる。

 プランでは、2025年までに、製造業のロボット密度[3]を2020年より倍増させ、サービスロボットや特殊ロボットの業界における応用の深さと広さを高め、経済社会発展促進への寄与度を明らかに向上させるなどの目標を設けた上、ロボットの応用に関して、製造業、農業、医療保健、高齢者対応、安全応急・極端環境対応など10の重点分野を提案した。

「ロボット+」の応用を強化するための基盤として、プランは、ロボット生産・使用者共同イノベーション創出システムや「ロボット+」応用体験実証センターの整備、ロボット応用標準制定・展開の加速、業界・地域におけるロボット+応用イノベーションの実践、「ロボット+」応用の供給・需要マッチング体制の構築などを進めるよう求めている。

 この他、ロボットの導入による就業への影響について、プランは、ロボットの就職への影響評価を時宜に適合して実施し、影響を受けた労働者に転職支援をタイムリーに提供するよう、人力資源・社会保障部門に要求している。


注1:工業・情報化部、教育部、公安部、民政部、人力資源社会保障部、住宅都市・農村建設部、交通運輸部、農業農村部、応急部、市場監督管理局、エネルギー部、国防科学工業局、郵政局、鉱山安全監督局、薬品国家食品監督管理局

注2:以下工業・情報化部サイトにプラン全文を添付している。
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/tz/art/2023/art_c2a9bacca5114e42b5e16ed5277923a8.html

注3:製造業ロボット密度とは、労働者1万人に対する稼働のロボット台数である。中国2020年の中国製造業ロボット密度が246台/万人。
https://view.inews.qq.com/k/20220214A06C7Z00?web_channel=wap&openApp=false

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