【24-08】中国、「ネットワークデータ安全管理条例」を来年施行
Science Portal China編集部 2024年10月03日
中国の李強国務院総理(首相)は9月24日、国務院令に署名し「ネットワークデータ安全管理条例」(以下「条例」)を公布した。条例は2025年1月1日に施行される。中国司法部(省)が30日に同部のホームページで明らかにした。
条例は全9章64条で構成され、各章は「総則」「一般規定」「個人情報保護」「重要データセキュリティ」「ネットワークデータの越境安全管理」「ネットワークプラットフォームサービス提供者の義務」「監督管理」「法律責任」「附則」となっている。
第1章「総則」によると、条例は「ネットワークデータの処理について規定し、データの安全を保障し、データを法に基づいて合理的かつ効果的に利用することを促すとともに、個人や組織の合法的権益を保護し、国家の安全と公共の利益を守ること」を目的とし、「『中華人民共和国サイバーセキュリティ法』『中華人民共和国データセキュリティ法』『中華人民共和国個人情報保護法』(注:いわゆる「データ三法」)などの法律に基づき、本条例を制定する」としている。
今回の条例では、中国内外におけるネットワークデータ処理活動についての規定が盛り込まれた。「総則」第2条によると、中国国内で行われるネットワークデータ処理活動とその安全監督管理には本条例が適用され、中国国外で「中国国内の自然人の個人情報」を処理する活動のうち、「中華人民共和国個人情報保護法」第3条第2項の規定(中国国内の自然人の行為に対する分析・評価)に該当する場合も、本条例が適用される。さらに、中国国外で行われたネットワークデータ処理活動が、中国の国家安全や公共利益、または公民や組織の合法的権益を損なう場合、法に基づいて法的責任が追及されるとしている。
また、第5章の「ネットワークデータの越境安全管理」では、国家のインターネット情報部門によるネットワークデータの越境安全管理について規定するとともに、ネットワークデータ処理者が個人情報を中国国外で使用できる条件などについて明示している。
関連リンク
中華人民共和国中央人民政府「中華人民共和国国務院令第790号」(条例の全文)
中華人民共和国司法部「李强签署国务院令 公布《网络数据安全管理条例》」
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