【24-15】中国電子学会とテンセント、若手人材育成で協力
JST北京事務所 2024年11月28日
中国電子学会(CIE)とテンセント社が共同で実施する博士課程生奨励プログラム(混元大規模モデル[注1]特定事業)(以下「奨励プログラム」)は初回の公募を終え、審査結果を発表した。選ばれた者は研究助成費10万元(1元=約21円)[注2]の支援を受ける(期限は1年間)。以下に中国電子学会が伝えた概要をまとめる。奨励プログラムは、CIEが人材発見・育成体制を充実させ、AI大規模モデル分野の若手人材の研究実践を支援することを目的として、IT大手企業のテンセントと協力して設立した。CIEの会員で、中国内外の大学や研究機関の博士後期課程に在籍するコンピュータ、AI、ソフトウェア工学、ビッグデータなどを専攻する中国人・華人学生が対象となる。選ばれた者は研究助成費10万元が支給されるほか、テンセントで3カ月以上の給与付き客員研究員となり、CIEが開催する学術イベントへ招待されるなどの支援を受ける。研究助成費の用途については、大規模モデルに関する研究や国内外の交流訪問、協力パートナーへの研究資金支出など、本人の計画に応じて使用できる。
奨励プログラムは今年8月から9月にかけて初の公募を行い、中国本土と香港の10大学に在籍する17人の博士後期課程生が選ばれた。
注1:混元大規模モデルとは、テンセントがニューラルネットワーク構造に基づいて開発した、複雑な文脈環境に対応する大規模モデル。
注2:同プログラムの資金はテンセントより提供される。
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