【25-21】《研究者交流》中国、欧州との若手研究者交流事業を開始
JST北京事務所 2025年08月07日
今年は中国と欧州連合(EU)の外交関係締結50周年に当たる。中国政府はこれに際し、欧州との若手研究者交流促進事業を開始し、7月25日に科学技術部(MOST)の主催による発足式典を北京で行った。以下にMOSTの公式サイトに掲載されたその概要をまとめる。
交流事業は、MOSTが中心となり、中国科学院、中国工程院、国家自然科学基金委員会、中国科学技術協会などの機関や地方関連機関と共同で運営。欧州の若手研究者が中国を訪れ、大学や研究機関、技術型企業と交流するのを支援する。
MOSTの陰和俊部長は式典で、MOSTは関係機関と共同で交流事業を実施し、科学技術協力のために、「信頼の橋、協力の橋、友情の橋」を懸けたいと表明した。式典では、中国、スペイン、ドイツの若手研究者代表が、それぞれの研究の背景や成長の経験を交えながら国際的科学協力の実践を紹介。交流事業を通じて、気候変動や公衆衛生などのグローバルな課題に共に取り組んでいきたいと語った。
式典には、中国科学院などの中国関係機関のほか、在中国スイス大使館や英国大使館などから合わせて150人以上が出席。式典に続いて「中欧若手研究者フォーラム」が開かれ、物理学や化学、ライフサイエンス、情報・管理などに関する議論が行われ、今後の協力に向けた提言を行った。
式典の前日には、習近平国家主席が、欧州理事会のコスタ議長、EUのフォンデアライエン委員長と会見した。
参考リンク
- 中国科学技術部「中欧青年科学家交流计划在京正式启动」2025-7-25