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【25-25】深圳・香港・広州、グローバルイノベーションクラスターで初めてトップに

JST北京事務所 2025年09月10日

 世界知的所有権機関(WIPO)が9月1日に発表した「2025年グローバルイノベーション指数(GII)」のグローバルイノベーションクラスターTop100で、5年連続2位だった深圳・香港・広州クラスターが、初めて1位になった。以下に新華社が伝えた概要をまとめる。

 今回は、東京・横浜が2位、サンノゼ・サンフランシスコが3位だった。Top100にランクインしたクラスターは世界33の国・地域に広がり、国・地域別の1位~3位は中国(24カ所)、米国(22カ所)、ドイツ(7カ所)の順だった。

 今回はGIIの発表が香港で行われた。中国国家知的財産権局の張志成副局長は、「広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア(GBA)のイノベーションクラスターが世界的な代表性を持つことを体現するとともに、科学技術イノベーションにおける中国の急速な発展と進歩を証明するものだ」と述べた。

 中国科学技術部(省)の陳家昌副部長は挨拶で、「香港はトップクラスの研究機関、国際的な人材チーム、そして整備された知的財産権体系を有しており、世界的なイノベーションネットワークの重要なハブである」と強調。「中国中央政府は香港特別行政区が国際的なイノベーション・テクノロジーセンターを建設することを全面的に支持しており、香港はGBAや河套深港科技イノベーション協力区の建設に参加し、内地と緊密に連携している」と説明した。

 イノベーションクラスターTop100は、WIPOが2017年に世界のイノベーション能力を評価するために、PCT出願数やサイエンス論文発表数、および今年に新たに追加したベンチャーキャピタル取引量などを指標として、全世界にあるイノベーションクラスターから選出する。今回、中国勢は、北京もTop5に入り、上海・蘇州、杭州、南京がTop15ランクインした。

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