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【16-28】中日韓青年科学者革新・起業対話」開催―東アジア3カ国の革新世代はともに未来に向かう

2016年 9月14日  国際技術移転協力ネットワーク

 広西省南寧市で開幕した「中国-ASEAN博覧会」は2016年9月13日、3日目を迎えた。博覧会では同日、科学技術部中国科学技術交流センターと国際技術移転協力ネットワーク(ITTN)の 共催による「中日韓青年科学者革新・起業対話」が開催された。中国科学技術交流センターのアジア・アフリカ・独立国家共同体処の馬楽挙氏が主宰したこの対話には、中国の若手科学者25人と日本の若手科学者6人、韓 国の若手科学者8人が出席した。ITTN副事務局長の田瑞雪氏を代表としたITTNの人員も活動に参加した。

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活動に参加した中日韓3カ国の代表

 中日韓の代表らは、若手科学者による革新・起業を主なテーマとし、科学技術革新にかかわる国際協力や技術分野、ビジネスモデル、革新要素などさまざまな角度から、「中日韓の経済・貿易・科学技術の交流・協 力」「若手科学者の革新・起業チャンス」「中日韓の科学技術革新協力の成功例と未来の発展」、中日韓の若手科学者による革新・起業環境の建設」、「関連する挑戦や考え方、行動」などの議題をめぐって、熱 のこもった討論を繰り広げた。

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国際技術移転協力ネットワーク(ITTN)国際協力部の顧晨瑶氏

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科学技術振興機構(JST)北京事務所副所長の岩城拓氏

  「中日韓の経済・貿易・科学技術の交流・協力と若者の革新・起業チャンス」をめぐっては、ITTN国際協力部総監の顧晨瑶氏がまず、中日韓の経済・貿易の融合と科学技術の協力、中 国の国際技術移転の状況と体系建設、ITTNの人材養成計画とその成果などを紹介した。科学技術振興機構(JST)北京事務所副所長の岩城拓氏は一方、日本の科学技術革新・起業の基本的な状況を紹介した。 

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韓国HILARIS社創始者・CTOの朴聖洪氏

  「中日韓の科学技術革新協力の成功例と未来の発展」をめぐっては、韓国HILARIS社創始者兼CTOの朴聖洪氏が、HILARIS社の主な革新成果と国際協力の経験を紹介した。さ らに北京大学薬学院副教授の曾克武氏は、伝統的な中国医学の研究とその国際協力の状況について紹介した。

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北京市科学技術委員会人事教育処副処長の曹コン氏(「コン」は金偏に「昆」)

 「良好な革新・起業環境の創造と中日韓の若手科学者の革新・起業発展の促進」をめぐっては、北京市科学技術委員会人事教育処副処長の曹コン氏と北京市の科学技術人材育成計画「科技新星」対 象者の劉勇波氏が共同し、北京市の人材育成計画「科技新星」について紹介した。曹処長は、「科技新星計画はここ20年余りにわたって、2千人以上にのぼる若手科学技術人材を助成し、首 都圏の経済社会発展を促す人材を集合させ、国家の革新戦略ニーズを満たしてきた」と語った。中国電子科技集団公司情報科学研究院の班郁氏は、中日韓の若手科学者らに対し、アジア欧州科学技術革新協力センター( AESTICC)ミクロシステムセンターについて紹介した。

 最後のテーマとなった「中日韓協力関連の挑戦や考え方、行動」をめぐっては、科学未来館科学コミュニケーターの田中健氏と浦項工科大学教授の羅俊石氏が、自らの業務と研究分野とも結びつけ、未 来の中日韓の科学技術革新協力に向けての考え方とアイデアを提出した。

 自由討論では、日本科学未来館で科学コミュニケーターを務める専門家が、国際科学技術革新の協力とITTNの事業についての見解を示した。この専門家によると、サービスの提供はしばしば、製 品を作ることよりも重要となる。だが科学者らにとっては、国外の消費者の習慣をいかに理解し、世界の消費者に優れたサービスをいかに提供するかが難題となる。ITTNのような国際技術移転機構は、現 地市場と消費者を理解することを助け、本国以外の場所での革新・起業を助けるのに必要不可欠となる。

 対話活動は、中日韓の若手科学者に効果的な交流・疎通のプラットフォームを提供するものとなった。参加した代表らはそれぞれ、活動を評価し、中 日韓の若手科学者や科学技術革新の従事者により多くの交流協力のチャンスを与えるためのプラットフォームが今後も継続して構築されることに期待を示した。司会者は、活動の総括として、「 中日韓の若手科学者の皆さんが今日、この場に集まり、科学技術の革新と革新・起業について話し合うことができたことは、喜ぶべきことだ。限られた時間だったが、皆さんは今回の対話活動を通じて、より頻繁な疎通・交 流のメカニズムとより緊密な国際協力関係を得ることができたと考える。中日韓の若手科学者は今後も、手を携えて前進し、ともに未来に向かっていく」と語った。

注目ポイント

第4回中国--ASEAN技術移転・革新協力大会

 中国科学技術部と広西チワン族自治区政府の共催による「第4回中国--ASEAN技術移転・革新協力大会」は2016年9月11日、南寧で開幕した。大会は、「技術移転による牽引、革新・協力発展」を 主題とし、ハイレベル人員による基調講演や「中国--ASEAN国際革新協力フォーラム」、先端技術の展示会などの一連の活動を通じて、科学技術協力の新モデルの構築や中国--A SEAN科学技術革新共同体の建設を積極的に検討した。ITTNが日本と韓国から招いた14人の若手科学者が大会開幕式に出席した。進行役は中国科学技術部国際協力司の陳霖豪司長が務めた。科 学技術部副部長の陰和俊氏は中国を代表して基調報告を行い、「今年は中国--ASEANの対話関係樹立から25周年にあたる。地域の科学技術協力は今まさに、かつてないチャンスを迎えている。中 国とASEANが新たな『ダイヤの10年』を切り開き、中国--ASEAN運命共同をともに構築するにあたって、革新による牽引は、重要で先導的な役割を果たすこととなる。中国科学技術部は今後、各 方面とともに努力し、企業間の技術革新協力の支援や科学技術プラットフォームの建設強化、科学技術人文交流の拡大、海洋科学技術協力の新たな焦点の形成などの措置を通じて、中 国とASEANの科学技術革新協力のさらなるステップアップを推進し、地域の科学技術パートナーシップの質の向上を実現し、中国とASEAN諸国の経済発展と国民生活水準の向上にさらなる貢献をはかっていく」と 語った。マレーシア科学技術・イノベーション省やカンボジア工業・手工業省、ラオス科学技術省など各国の代表も基調講演を行った。

ASEAN・中日韓(10+3)若手科学者成長協力フォーラム

 中国科学技術交流センターが主催し、中国-ASEAN技術移転センターと国際技術移転協力ネットワーク(ITTN)が共同で開催を請け負った「ASEAN・中日韓(10+3)若 手科学者成長協力フォーラム」は2016年9月12日、広西省南寧で開幕した。ASEAN10カ国からは20人近く、日本からは6人、韓国からは8人、中国からは25人の若手科学者が参加し、各 自の研究分野や革新・起業の経験について討論し、知識を共有した。


出典:国際技術転移協作網絡《中日韩青年科学家创新创业对话成功举办 东亚三国创新一代携手并进共对未来》h ttp://www.caexpo.org/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=119&id=215042