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【23-08】「9つの行動」で人材を集める広州市南沙区

葉 青(科技日報記者) 2023年07月07日

 中国広東省広州市南沙区は5月26日、「広州南沙国際化人材特区の人材集結における9つの措置」を打ち出した。南沙国際化人材特区の建設を力強く支援し、ベイエリア地域における人材拠点を構築するため、ハイレベル人材プロジェクトチームのイノベーションと起業に対して最大1億元(1元=約20円)の奨励金・補助金を支給する。

 南沙区は中国の人材管理改革試験エリアであり、粤港澳(広東・香港・マカオ)人材協力モデルエリアでもある。「粤港澳大湾区発展計画綱要」では、南沙区は「人材の発展にプラスとなる政策とメカニズムを積極的に模索し、国際化人材特区の構築を加速させなければならない」と明確に求められている。

 南沙区党委員会常務委員で組織部部長の張家炳氏は「措置にはトップ人材リーダー行動、ハイレベル人材倍増行動、若手人材サポート行動、海外人材集結行動、技能人材育成行動、人材貢献奨励行動、人材導入・育成発掘行動、人材多元化評価行動、人材安心サービス行動の『9つの行動』が含まれる」と説明した。

 トップ人材リーダー行動では、南沙区は戦略科学者や産業のトップ人材のカスタマイズ導入を打ち出した。個別に検討する方法で人材奨励やプロジェクト資金援助、研究開発補助、株投資などの支援を行う。また、信頼に基づく戦略科学者や産業トップ人材の責任制を構築し、人材、資金、モノの使用権、技術ロードマップ決定権、内部機関設置権を与える。

 ハイレベル人材倍増行動では、ハイレベル人材プロジェクトチームのイノベーションと起業を支援し、最大1億元の奨励金・補助金を支給。院士(アカデミー会員)による活動ステーションの設立を支持する。また、若手人材の数と質の向上を推進し、若手人材の研修選抜派遣や若手優秀人材選抜プロジェクトを新設し、人材の成長構造を健全化する。

 人材多元化評価メカニズムの構築では、南沙区は現行の評定方法のほかに、専門家推薦、自己評価、ターゲットを絞った割り当ての3つの方法を新設し、ハイレベル人材の多元的評価システムを形成する。

 南沙区の関係者は「当区は今後、業務フローの最適化と手続きの簡素化に焦点を当て、非接触型サービスや申請免除などの活動に取り組み、打ち出した政策を実行に移し、簡単な手続きで高い効果を発揮できるようにし、政策の効果を全面的に発揮させ、人材の満足度と達成感を高めていく」と語った。


※本稿は、科技日報「广州南沙:推出"九大行动"汇聚人才」(2023年5月29日付5面)を科技日報の許諾を得て日本語訳/転載したものである。