【13-004】全日本中国留学人員友好聨誼会との意見交流会(2013年8月2日開催)
北村春美(中国総合研究交流センター) 2013年 8月 5日
8月2日、中国総合研究交流センター(CRCC)は、全日本中国留学人員友好聨誼会との意見交流会を開催した。
全日本中国留学人員友好聨誼会は、在日中国人留学生10万8千人のうち約5万人を束ねる最大のネットワークを持つ学生団体。日本各地域分会と主要大学の200支部から構成される。会の主な活動目的は、留 学生同士の連携・親睦を図ることで、各支部単位で新入生の歓迎会、生活サポート、スポーツ大会などの課外活動や学業研究会の開催、企業・研究機関の見学等を企画している。
今回は本会のため、日本全国から各支部の会長・副会長20人にお集まりいただいた。
会議では、中国総合研究交流センターが運営するHP「Science Portal China」と「客観日本」のコンテンツ内容について率直なご意見を伺ったほか、今 後のセンターとのコラボレーションや日中交流の在り方についても、留学生の立場からの貴重な見解を伺い、非常に真摯(しんし)で前向きな意見交換の場となった。
意見交換会終了後の懇親会では、留学生のみなさんの若く熱いエネルギーにセンタースタッフが押され美味になる場面もしばしば。3時間を超す盛り上がりの中で、会 議で伺えなかった話もいろいろ話し合うことができた。
「日中関係は依然、厳しいものの、留学生たちは日本での生活で全く差別や影響を受けてない。このことを中国国内の友人や日本への留学希望者に伝えたい」と、聨誼会副会長・名 古屋大学の左紅さんが言っている。
聨誼会副会長・新潟大学の李晗蔚さんは、「日本留学のきっかけは高校生での短期交換留学。来年からは東京で就職が決まり日本での生活を続ける」とのこと。日本での生活を有意義と感じ、好 意を持っていただいていることを知り、うれしかった。
また、聨誼会副会長・東京大学の馬彦博さんは、「東大・早大の会員が中心となり講師を招いての研究会を企画しているが、講師依頼は難航する」と悩みを打ち明けていた。「やりたい企画・要 望があれば連絡してほしい。センターでお手伝いできることがあればぜひ協力したい」。すかさず、わが方からも提案。早速コラボ企画が始まりそうだ。
今回の意見交換会は初めての試みだったが、非常に活発な意見交換ができ大いに刺激を受けた。今後も留学生の皆さんとの交流を密にし、当センターの活動幅をさらに広げていきたいと思った。
今回の意見交流会の開催にご尽力いただいた聨誼会会長・東京大学の劉鳳龍さんに、特に感謝する。