2015年全社会電力使用量データ発表―原子力発電の前年比成長率は29.9%を記録
2016年 1月29日 (中国総合研究交流センター編集部)
国家エネルギー局は1月15日、2015年の全社会電力使用量などのデータを発表した。今回の発表により、原子力発電の前年比成長率が飛躍的に伸びたことが明らかになった。
2015年末までの全社会電力使用量は5兆5500億Kwhで、前年から0.5%増えた。産業別に見ると、第一次産業の電力使用量は1020億Kwhで同比2.5%増、第 二次産業の電力使用量は4兆46億Kwhで同比1.4%減、第三次産業の電力使用量は7158億Kwhで同比7.5%増だった。都市・農村住民の生活電力使用量は7276億Kwhで、同比5.0%増だった。
また、全国の6000Kw以上の発電所の発電設備の平均累計利用時間は3969時間で、前年から349時間減った。このうち水力発電設備の平均利用時間は3621時間で同比48時間減、火 力発電設備の平均利用時間は4329時間で同比410時間減だった。
一方、全国の新規電源設備容量(運転中)は1億2974万Kwで、このうち水力発電は1608万Kw、火力発電は6400万Kwだった。
2015年末まで、原子力発電設備容量は、2608万Kwであり、全体発電設備容量の1.73%を占める。前年比成長率で見た場合、原子力発電は29.9%を記録し、水力の4.9%と火力の7.8%を 大幅に超えている。インフラ投資額で見た場合、原子力の年間投資額は560億元を超え、前年比5.2%の成長ぶりである。
注:全社会電力使用量指標は全分野の電力使用量の総量。電力源と送電網のインフラ投資は、産
業統計の対象である大型電力企業によって行われたものを指す。
出典:中国国家能源局、2016年 http://www.nea.gov.cn/2016-01/15/c_135013789.htm |
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指標名 | 計算単位 | 通年累計 | |
絶対量 | 成長率(%) | ||
全国全社会電力使用量 | 億Kwh | 55500 | 0.5 |
内訳: 第一次産業電力使用量 | 億Kwh | 1020 | 2.5 |
第二次産業電力使用量 | 億Kwh | 40046 | -1.4 |
工業電力使用量 | 億Kwh | 39348 | -1.4 |
軽工業電力使用量 | 億Kwh | 6729 | 1.3 |
重工業電力使用量 | 億Kwh | 32620 | -1.9 |
第三次産業電力使用量 | 億Kwh | 7158 | 7.5 |
都市・農村住民生活電力使用量 | 億Kwh | 7276 | 5.0 |
全発電設備容量 | 万Kw | 150673 | 10.4 |
内訳: 水力発電 | 万Kw | 31937 | 4.9 |
火力発電 | 万Kw | 99021 | 7.8 |
原子力発電 | 万Kw | 2608 | 29.9 |
6000Kw以上の発電所の電力供給におけるエネルギー使用量
(標準炭換算) |
グラム/Kwh | 315 | -4.0 |
全国送配電損失率 | % | 6.6 | 0.0 |
6000Kw以上の発電所の発電設備利用時間 | 時間 | 3969 | -349 |
内訳: 水力発電 | 時間 | 3621 | -48 |
火力発電 | 時間 | 4329 | -410 |
電力源インフラ建設投資完了額 | 億元 | 4091 | 11.0 |
内訳: 水力発電 | 億元 | 782 | -17.0 |
火力発電 | 億元 | 1396 | 22.0 |
原子力発電 | 億元 | 560 | 5.2 |
送電網インフラ建設投資完了額 | 億元 | 4603 | 11.7 |
新規発電設備の容量 | 万Kw | 12974 | 24.2 |
内訳: 水力発電 | 万Kw | 1608 | -26.2 |
火力発電 | 万Kw | 6400 | 33.6 |
新たな220KV以上の変電設備容量 | 万KVA | 21785 | -2.6 |
新たな220KV以上の送電回路の長さ | 千Km | 33152 | -7.8 |