2015年「中国広核集団」、運転中の原発発電設備容量が世界5位に
2016年 1月29日 (中国総合研究交流センター編集部)
中国国内の複数のメディアが伝えるところによると、今年1月19日、中国原発大手「中国広核集団」(以下、CGN)は、自社の原子力発電設備容量(運転中)が、2 015年末まで1709万Kwに達したと発表した。これは、中国国内で第一位、世界でも第五位の規模となる。また、計画・建設中の発電設備規模は1459万Kwにのぼり、国内は無論、世界中でも最大規模である。& lt; /p>
CGNの海外進出も目覚しい。2015年10月21日、中国とイギリスの両首脳が見守るなか、CGNはフランスの電力大手EDFと共同でイギリスの3つの原子力発電所のプロジェクト(HPCプロジェクト、l / SZCプロジェクト、BRBプロジェクト)に投資する旨を記した協定書にサインをした。3つのプロジェクトのうち、BRBプロジェクトに関しては、中国が独自に開発した第3世代原子力発電技術「華龍一号」が 採用された。本プロジェクトは、中国の原子力輸出史上、初めて、先進国での受注を獲得したことになる。
2015年11月9日、CGNはルーマニア国家原子力発電会社と「チェルナド原子力発電炉3号機、4号機プロジェクトの開発、建設、運営および退役に関する覚書」を締結した。総 投資額が72億ユーロを見込んでいる本プロジェクトの協定は、投資、融資、建設、マネージメントなど原子炉の全ライフサイクルをカバーする内容となっている。今年1月20日、CGNルーマニア支社は、ル ーマニア政府から本件プロジェクトの指示を表明した政府公文書を預かった。
さらにCGNは、今年、中国国家主席がサウジアラビアを訪問する期間中である1月21日において、「サウジアラビア原子力エネルギーおよび再生可能エネルギーシティ」と「 サウジアラビア高温ガス炉プロジェクトに関する覚書」を締結した。これは、「一帯一路」に関する初めての二国間プロジェクトして位置づけられている。中 国の第4代目原子炉技術が導入される予定である本プロジェクトは、中国原子力技術の世界進出における記念すべき事業として位置づけられている。
中国の原子力発電設備の海外輸出は、国家元首のトップセールスの力を借り、また、「一帯一路」計画の推進のもと、さらに拡大される見込みである。