中国初の太陽エネルギーを使って動き、電力を回収できるエレベータが青島精工エレベータ製造有限公司によって開発され、国家エレベータ品質監督検査センターの検査を通過した。従来のエレベータに比べ、6 0.1%以上の省エネを実現する。「科学時報」が7日伝えた。
青島市質量技術監督局特殊設備検験所の劉衍勝チーフエンジニアによると、このエレベータは従来のエレベータと比較して次の3つの特徴がみられるという。
第一に、電源が自動的に切り換わる。このエレベータ用に開発された専用の電源(LPS)は停電の0.2秒後に自動的にエレベータに電力を供給し、2時間以上の運転を確保できる。商 用電力が回復後はまた自動的にもとの運転に切り換わる。
第二に、光ネットワークの新技術を採用。太陽エネルギーとエレベータの運転中に起きる電力を特定のバッテリーに蓄電でき、一定のパラメーターに達すると、自 動的にバッテリー電池から電力を供給する状態に切り換わるため、太陽エネルギーと回収された再利用エネルギーを十分に活用することができる。国家エレベータ品質監督検査センターの測定によると、回 収された再利用エネルギーの利用率は22%に達し、太陽エネルギーとあわせて利用すると60.1%の省エネが実現する。
第三に、従来のエレベータの電力供給方式を打開し、太陽エネルギーをエレベータの電力に利用へ。太陽エネルギー技術のレベルが高まるにつれ、近い将来、商用電力を供給せずに、太 陽エネルギーによる電力供給だけに頼った新たなエレベータの電力供給方式が実現する。環境にやさしいエレベータに向け、有力な技術サポートが提供される。