中国初となる、100万トン級エチレン生産基地と1千万トン級石油精製基地の一体化プロジェクトは今年10月、天津で竣工し、操業がスタートする。専門家は、プロジェクトが完成すれば、天津石化産業の年間増収は400億元以上となり、さらに関連産業や関連プロジェクトの投資が1千億元に上ると予測する。中国網が26日に伝えた。
天津市発展改革委員会の責任者は25日にインタビューに答え、「注目を集めた天津の100万トン級エチレン生産基地・石油精製基地一体化プロジェクトは今年10月末に竣工し、操業が始まる。現在、要となる大型設備160カ所の設置が完了し、機械の試運転も次々と始まっている」と述べた。
同プロジェクトは天津にとって史上最大の工業プロジェクトであり、天津浜海新区が国の総体発展戦略に組み込まれてから初の特大プロジェクトだ。投資総額は268億元、06年6月に建設が始まった。建設内容は年間100万トンのエチレン生産基地、年間1250万トンの石油精製基地および、関連の熱電プロジェクト。完成後、天津石化のエチレン生産規模は120万トン（年）、石油精製能力は1250万トン（年）、高品質な石油・石化・化学繊維製品の生産能力は1200万トン（年）となる。